30代女性|虫歯で黒くなった上顎前歯をe-maxクラウンとラミネートベニアで改善した症例
1.症例情報
隣の前歯も一緒に綺麗にしたい
2.診断・治療方針
診断:上顎前歯部の審美障害
治療方針:セラミック修復(e-maxクラウン)による補綴治療と、
ラミネートべニアによる修復
3.治療計画と選定理由
(治療目的)
- 審美性の回復と長期的な機能性の確保
(補綴材料の選定理由)
- 金属色の排除による自然な色調再現
- 高い審美性と耐久性を有するe-maxを選択
- ジルコニアと比較し、e-maxは審美性が非常に高く、天然歯のような透明感と色調を再現できます。
4.治療方針
形成→仮歯→形成・印象採得→技工物装着→咬合調整→術後写真撮影
5.治療結果
6.術前術後写真






7.患者の声
虫歯が進行して歯が黒くなってしまい、治療をお願いしました。
前歯でよく見える場所だったため、自分の歯に近い色で、
できるだけ自然に馴染むようにとお願いしました。
何度か試行してくださり、少し時間はかかりましたが、
自分が納得できるまで丁寧に対応していただきました。
喋るときも笑うときも、ずっと口元を気にしていましたが、
今では、全く気にせず過ごせるようになり、とても嬉しく思います。
8.メリットとデメリット
(メリット)
①自然な見た目
天然歯に近い色調、透明感、ツヤがあり、違和感が少ない為、
非常に美しい見た目を実現します。
②変色しにくい
レジンに比べて、経年劣化や着色が起こりにくく、美しさが長持ちします。
③金属アレルギーの心配がない
非金属素材であるセラミックには、金属アレルギーのリスクがありません。
セラミックは生体親和性が高く、口腔組織に悪影響を与えることは、
ほとんどないといわれています。銀歯による金属アレルギーのリスクが心配であったり、
銀歯で金属アレルギーを発症したりした方でもセラミックなら治療を受けられます。
④歯茎が黒ずまない
金属素材を一切使用しないセラミック治療なら、金属の溶出による
歯肉の変化が起こらない為、歯茎が黒ずんでしまうメタルタトゥーが起こりません。
歯茎の黒ずみは、口元の審美性を低下させる要因になることから、
それを防げる点はセラミック治療の大きなメリットのひとつといえます。
⑤プラークがつきにくい
表面が滑沢で細菌の付着が少なく、二次カリエスのリスクが低いことが挙げられます。
むし歯が再発しにくいということは、詰め物や被せ物の寿命の延伸にも繋がります。
⑥耐久性が高い
セラミックはとても硬く、耐久性に優れた素材なので、
経年的な劣化が起こりにくいです。治療から数年経過しても、
表面が削れたり、黄ばんだりすることはほとんどありません。
レジンのように簡単に壊れることもないと言われています。
(デメリット)
①割れるリスクがある
セラミックはとても硬く耐久性の高い素材ですが、強い衝撃が加わると
割れることがあります。お皿は普通に使用していると壊れることはありませんが、
高いところから床に落とすと割れるのをイメージするとわかりやすいでしょう。
歯科治療で用いるセラミックも同じです。
具体的には、ナッツ類やおせんべいなど、硬い食べ物をセラミック歯で
無理に噛もうとすると、一部が欠けたり割れたりすることがあります。
破損したセラミックは、部分的に修復することが困難なので作り直しとなります。
②自由診療のため高額になる
セラミックで詰め物や被せ物を作る場合は自由診療となります。
健康保険の範囲内でもセラミックが含まれた素材を使用することはできますが、
あくまで歯科用プラスチックであり、経年的な摩耗や変色は避けられません。
セラミック素材を使う場合は、治療にかかった費用は全額自己負担となります。
③歯を多く削る場合がある
セラミック治療は、場合によっては歯を多く削らなければならないかもしれません。
銀歯をセラミック歯に変える際には、銀歯の厚みだけではセラミックの強度が不十分で、
セラミックの厚みを出すため健康な歯を削ることが少なくありません。
神経との距離が近かったり、処置をするなかで神経が露出する露髄が生じたりすると、
抜髄や根管治療を行う必要性がでてしまいます。
むし歯になっておらず、詰め物や被せ物も装着していない歯の形や大きさ、
色を改善する目的でセラミック治療を行う場合は、それなりの量の歯を
削ることになります。エナメル質は一度削ってしまうともとに戻ることはない為、
注意が必要です。
④歯ぎしり・食いしばりがある人は要注意
強い咬合力がかかる方はe-maxが破損するリスクが高くなるため、
当院ではナイトガードの制作をお願いしています。
免責事項・医療広告ガイドライン遵守
この症例は当院で実施した自由診療の治療例です。
治療の効果や経過には個人差があります。すべての方に同じ結果が得られるとは限りません。
自由診療のため、保険適用外となります。治療費は症例ごとに記載した金額が目安となります。
治療には次のようなリスク・副作用が生じる可能性があります(治療法により異なります):
- 治療部位の腫れ・痛み・出血
- 治療後の知覚過敏
- 素材アレルギーの可能性
- 装置の破損・脱離リスク
- 効果が安定するまでの経過観察が必要
- 治療内容や個人の状態によっては追加治療が必要になる場合があります
詳しくは担当歯科医師にご確認ください。ご不明な点はお気軽にご相談ください。
