石野歯科医院
COLUMN
コラム

審美治療をすると

2024.04.13

このようなお悩みはございませんか?

・笑った時に銀歯が見えてしまう

・口元が気になり大きな口を開けて笑えない

・前に治療した被せ物や詰め物が変色してきた

・被せ物を作りたいが金属アレルギーが心配     、、、など

ひとつでも心当たりのある方はぜひご相談ください。

 

補綴治療とは

カオス歯科 - 谷口台小学校前の虫歯・歯周病を担当医制で診療する歯医者

補綴治療とは、虫歯が進行し歯に穴が開いたところや歯の一部が欠けてしまったところを補うために行われる歯科治療で、詰め物やかぶせ物を用いて歯を修復します。この治療は、歯を元の機能や形に戻すことで、噛む力や見た目を改善し、歯の健康を保つことができます。

補綴治療は保険でできる治療と保険が適用されない自費治療の2種類あります。

今回のコラムでは保険診療と自費診療のそれぞれの補綴治療についてご説明します。

補綴治療が重要な理由

  • 噛み合わせの悪化などの口腔トラブルに繋がるため:歯が失われた状態のままにしておくと、周りの歯が少しずつ倒れてきたり、噛み合わせや全体的なバランスが悪くなってしまったりなど、噛み合わせの悪化など口腔のトラブルへと発展します。噛み合わせの不調は全身の不調にもつながるので、歯を失ってしまった場合、早い段階で補綴治療について検討をしたほうが良いでしょう。歯を失っている期間が長くなるとそれだけ補綴治療する際の調整にも時間がかかってしまいます。
  • 日常生活に支障をきたすため:歯を失ったまま放置すると、発音しづらくなったり、見た目にコンプレックスを感じたり日常生活にも支障をきたします。また、顎関節に悪影響を及ぼすリスクもあります

補綴治療のメリット・デメリット

メリット

歯の美白、ホワイトニングなら中津浜デンタルクリニックへ。丁寧なカウンセリングからはじめます。

  1. 口腔機能の改善:欠損した歯は咀嚼や発音に影響を及ぼすことがあります。補綴治療により咀嚼機能が回復すると、正常な発音を取り戻すことができます。
  2. 見た目の美しさの回復:欠損した歯は見た目にも影響を与えます。詰め物やかぶせ物やなどの補綴治療により、自然な見た目を取り戻すことができます。
  3. 自信の向上:歯の欠損は自信を損なうことがあります。補綴治療により、自信を持つことができ、日常生活の質を向上させることができます。
  4. 全体的な健康への影響:歯の欠損は、食事や栄養摂取にも影響を及ぼします。補綴治療により健康的な食事を摂ることで、全体的な健康をサポートすることができます。

デメリット

  1. 治療に時間がかかる:欠損した歯を適切な形状に削り型取りをして、それをもとに歯科技工士が補綴物を作成する為、完成までに時間が必要になります。
  2. 治療後も手入れが必要:補綴治療後は、適切なケアが必要となります。歯磨きや定期的な歯科検診を行い被せ物の状態を確認します。

補綴治療が必要な症例

補綴治療が必要となる症例は主に以下のようなものがあります。

  • 大きな虫歯:虫歯が進行し、歯の一部が大きく壊れてしまった場合、1度の治療では修復できず、補綴治療が必要になる場合があります。虫歯により歯が失われた箇所はインレーやアンレーによる処置が多いですが、大部分が失われた場合は根管治療を行いクラウンを適用します。
  • 歯が割れた・欠けた:歯が物理的なダメージで割れたり、欠けたりした場合、歯全体の構造を強化するために治療を行います。
  • 歯並びや見た目の問題:歯が前後に並んでおり不揃いであったり、形状が不正の場合にも補綴治療が必要となります。

補綴の種類

詰め物・被せ物による審美歯科治療はセレックによるセラミック治療ができる西東京歯科医院|歯科技工士が在籍

インレー(詰め物)

インレーとは虫歯などで小さく欠けた部分の型を取り、つめ物を作る方法です。主に奥歯に使用されます。

アンレー

アンレーも詰め物を用いた修復方法ですが、インレーとの違いは修復する範囲の違いです。虫歯の進行具合や削り具合によって使い分けられていますがインレーに比べアンレーは範囲が大きい場合に適用されます。

クラウン(被せ物)

クラウンとは、虫歯の治療などで歯を削った後に歯全体を覆う被せも物のことで、一般的には「差し歯」や「かぶせ物」といった呼ばれ方をしています。

それぞれの補綴物の違い

クラウンはインレー・アンレーに比べ歯全体を覆う補綴物のため強度は3種類の中で最も優れています。しかしインレー・アンレー・クラウンの順に歯を削る量が増えていきますので、歯が完全にむし歯で崩壊までしていない場合はインレーまたはアンレーを用いた治療から提案されることが多いです。

保険適用の補綴物

保険適応となる銀色の補綴物は主に金銀パラジウム合金と呼ばれる金属を材料として使います。金属は十分な強度がありますが、入れる場所によって目立ってしまいます。また、温度変化に敏感なため温かいものを飲食すると膨張し、冷たいものを飲食すると収縮します。この膨張や収縮率が天然歯と違うため、歯と補綴物の間にすき間ができやすく、さらに年数が経つと腐食して歯との間にも隙間ができ虫歯の再発の恐れがあります。保険診療の補綴物は、患者さんの保険で賄われるため、自費診療の補綴物よりも費用を抑えることができます。CAD/CAM冠 | 診療内容 | 西大路御池駅前の歯科医院|西大路御池デンタルクリニック|土曜も19時まで診療

  • メタル (銀歯):金属なので欠けたりすることなく、長持ちしますが、素材が金銀パラジウム合金が使用されており、虫歯になりやすい素材です。また、金属アレルギーの方には注意が必要です。また長期使用していると金属が溶けだし、歯茎の色が黒っぽくなることがあります。
  • CAD/CAM(キャドキャム):保険適用の白い補綴物で、プラスチックとセラミックが混ざった白い素材です。審美性が高い一方、割れやすく、歯ぎしりをされる方には向いていません。
  • 硬質レジン前装冠:前歯の被せ物で背面が金属、前面には白いプラスチックが張り付けられています。安価で白い前歯がいれられる一方、年数と共に黄ばみが生じ、メタルの素材を使用している為金属アレルギーのリスクや歯茎の変色が起こるリスクなどもあります。審美的な治療|福岡市西区【公式】にしおか歯科医院

メタル(銀歯)の特性

目立つ銀歯にお悩みなら、姫路の上野歯科医院でセラミック治療

銀歯での治療は保険が適用されますので、比較的安い治療費で受けていただくことができます。また銀歯は合金のため、耐久性においても優れており、噛む力が強い方でも割れる心配がありません。ですがデメリットもあり、銀歯に使用されるメタルは合金のためさまざまな金属を使用しており、もともと金属アレルギーがある方はもちろん、長年使用することで金属アレルギーを発症される方もいらっしゃいます。銀歯はあくまでも金属なので長年使用していると錆びてきて歯茎が変色してきます。これをメタルタトゥーといいます。歯茎を自然な色にする方法もありますが、銀歯がついている限り再発するリスクがあります。

CAD/CAM(キャドキャム)の特性

CAD/CAM冠|株式会社ワイドデンタル

唯一保険適応内でセラミックの補綴物を作ることができるため、見た目も美しく、金属を全く使用していないため金属アレルギーの方にも選択していただけます。プラスチックの素材でできているため、強度はそれほど強くなく、噛む力が強い方が使用すると割れる可能性があります。

硬質レジン前装冠の特性

セラミック治療(歯の詰物・被せ)|中山手通(神戸市)|おがわ歯科医院

硬質レジン前装冠とは、前歯に使用する被せものの一種で、金属のフレームにレジンと呼ばれる高強度のプラスチックを張り付けて作られています。虫歯治療において使用されることが多いです。金属部分は金銀パラジウム合金を使用しており、前歯の部分に使用する際は保険適応となります。内側が金属のため強度があり、強いかみ合わせにも耐えられます。あくまでも保険適応の補綴物なので天然の歯のような透明感が出にくく、時間の経過とともに変色したり光沢が無くなってきます。

保険適用外(自費)の補綴物

保険適用外の補綴物は保険適用外の材料を使ったもので、主にセラミックや貴金属を使ったものになります。自費の補綴物で使用される材料は体に害が少ない、またはほとんど害がないものを用いており、セラミックを用いる場合、歯の色や質感を自然歯のように再現できるので非常に審美的な治療ができます。

保険適用外の補綴物は、主に以下の種類があります。金歯が目立つ 自然な色のオールセラミックへ | 新橋銀座しらゆり歯科

  • ジルコニアボンド:セラミックの一種で人工ダイヤモンドとも言われている素材です。また、クラウンとは、歯全体を覆うようにして被せる人工の歯のことで、他のセラミック素材と比較しても非常に硬いという特徴があります。金属不使用のため、金属アレルギーの方にも適応でき、耐久性の高さから奥歯に使用されるケースも多いです。
  • セラミックス(e-max):透明感のある仕上がりで、前歯に向いています。ガラスでできているため、虫歯になりにくいです。
  • GOLD(金歯):金でできており、口腔内の悪影響を受けにくく、長持ちする素材です。

ジルコニアの特徴

  • 耐久性が優れている:ジルコニアはほかのセラミックに比べ硬く、一般的なセラミックの10倍以上の強度があります。特に奥歯には大きな負荷がかかるため、ジルコニアを選ぶ方が多いです。歯ぎしりや食いしばりのある方もジルコニアを選択する傾向があります。
  • 虫歯の再発を予防しやすい:保険適応の補綴物の場合、金属は経年劣化しやすいため、長く使用すると隙間が出来やすく、虫歯の再発リスクが高くなります。ジルコニアはしっかりと歯と適合するので、虫歯のリスクを下げることができ、ジルコニアの表面はツルツルしているため、日頃から歯磨きや定期メンテナンスを怠らなければ清潔な状態を保てます。
  • 白く天然に近い歯に近い見た目:色調のバリエーションが多く、自然に近い歯の色になるため、銀歯のように口を開けた時に目立つことはありません。また保険適応の銀歯の場合、唾液によって金属が溶けだし歯が黒くなりますが、ジルコニアの場合そのような心配はありません。
  • 金属アレルギーでも安心して使用できる:ジルコニアは金属不使用の為、金属アレルギーの患者様にも安心して使用して頂けます。金属アレルギーは治療時に症状がなくても、金属に触れ続けることで発症することもあります。
  • 費用が高い:ジルコニアは保険適応外の素材となるため、銀歯やCAD/CAM冠と比較すると、かなり高価です。見た目がよく虫歯が再発しにくいこと、なによりも耐久性が高く長持ちしやすいことを考えると、費用対効果は悪くないと考えられます。

オールセラミックス(E-MAX)の特徴

オールセラミックス E-max - 株式会社佐藤歯研

  • 天然歯に限りなく近づけた見た目を再現できる:E-MAXは透明感があり、従来のセラミックの補綴物の中で白さや透明感は最も優れています。色調も患者さん自身に選択していただけるので天然歯に近い質感に近づけることができます。
  • 金属アレルギーを起こさない:E-MAXは金属を全く使用していないので、金属アレルギーがある方も安心して治療を受けていただけます。金属アレルギーは身体全体に悪影響を及ぼす場合もあるため、健康のためにもメタルフリー(金属不使用)が望ましいです。
  • お手入れがしやすい素材のため、歯や歯茎の健康を保ちやすい:E-MAXはセラミック素材(陶器)でツルツルしているので歯石や歯垢、着色が付着しにいです。歯磨きでのお手入れがしやすいため、歯をきれいで健康に保ちやすいのが特徴です。
  • 劣化しないので虫歯が再発しにくい:保険適応の補綴物に使用するセメントは時間が経つとともに溶けだす場合があります。その場合、つけた補綴物が外れてしまったり、歯と補綴物の間に汚れやむし歯菌が入り込んで虫歯が再発するリスクもあります。E-MAXは天然歯と分子レベルで強固に接着するので隙間なく、むし歯菌が入り込むこともないです。
  • 歯ぐきが黒く変色しない:通常保険適応の銀歯などをつけると、時間が経つにつれ金属が溶けだし歯茎が黒く変色します。しかしセラミックの場合、金属を使用していないため時間が経っても歯茎が溶ける心配がありません。
  • 強度に優れる:歯は強度が強ければ強いほど良いというものではなく、ジルコニアのように金属よりも硬いとされる素材は、噛み合わせの強い人や噛み合わせの悪い人などは他の歯を傷つけてしまう恐れもあります。しかし、E-MAXは天然歯とほぼ同じ程度の強度のため、他の歯を傷つけるリスクがありません。

保険適応の補綴物と保険適応外(自費)の補綴物の違い

  • 保険適応と保険適応外それぞれで型取りの材料が異なり、保険外適応で使用する型取りの材料はひずみが少なくなるため、きれいに出来上がってきます。
  • ジルコニアやセラミックの表面はつるつるしており、汚れがつきにくく、反対に金属の補綴物はジルコニアなどに比べザラついている為、汚れがつきやすいです。
  • 金属は温度変化によって膨張・収縮するため隙間ができます。
  • また保険適応と保険適応外の補綴物を作る技工士も作業効率が異なります。保険適応の補綴物は1日の作る補綴物が多いため、出来上がってくる補綴物の精度は落ちてしまいます。

 

保険適応の補綴物と保険適応外(自費)の補綴物の型取り

保険適応の補綴の型取りはアルジネートという型取りの材料を使用します。比較的操作がしやすく短時間で行うことができますが、水分による影響を受けやすいです。また海藻を用いた材料のためひずみが出来てしまうこともあるため、完成した補綴物に隙間ができる可能性もあります。それに比べ、自費診療の場合の型取りはシリコンを使用するため、精密度が優れており、固まった後も形状を維持するため完成した補綴物が保険適応に比べより正確なものが完成します。

 

当院の実際の症例

他院で前歯の補綴治療された患者様が当院に来院された際の実際の症例写真になります。(図1)保険適応の補綴治療をされましたが形態があっておらず、左右対称ではなく歯茎が変色していたため、違和感を感じ当院に来院されました。他院で治療した被せ物を1度外し、仮歯に置き換え、レーザーにて歯茎の形を整えました。その後、経過を見て保険適応外のセラミックの被せ物をつけました。(図2)

図1
図2

 

 

 

 

 

補綴治療後の適切なお手入れ方法

完成した補綴物も自分の歯と同じく適切なケアが必要です。完成した補綴治療と歯の間には段差が生じ、その隙間には虫歯の原因となる「プラーク」が溜まりやすいため、プラークを取り除くことで虫歯の再発が予防できます。ご自宅でのブラッシングやフロスを用いたケアなども大切ですが、セルフケアだけではどうしても磨き残しが生じてしまいます。並行して歯科医院での定期的なメンテナンスを受け、清潔な状態を保ちましょう。

 

最後に・・・

補綴治療は失った歯や噛む機能を回復し、口腔内の健康を維持するための非常に必要な治療法です。しかし患者様の状況によりニーズは異なり、それぞれの治療にはメリット・デメリットがあります。しかし保険適応外の補綴治療を選択することで、清掃がしやすく、汚れがつきにくい、虫歯になりにくいなどの予防につながります。適切な補綴治療によって噛む力の回復、歯列の保持、美しい見た目の維持といった要素が実現し結果として生活の質が向上します。皆さんが補綴治療について理解を深め、より良い口腔機能を維持していきましょう。

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