COLUMN
コラム

歯医者のレントゲンとその重要性

2025.04.30

レントゲン撮影は歯科治療のベースとなるため、歯科疾患が疑われる患者さんにはよく実施されています。歯医者に行った時に歯科医師に「レントゲンを撮影して確認しましょう」と言われた事はありませんか?しかし、レントゲン撮影が苦手で受けたくない、レントゲン撮影に伴う被ばくが心配な患者さんも少なくないでしょう。皆さんの心情としては「本当にレントゲン撮影が必要なの?」と思うかもしれません。今回はレントゲン撮影がなぜ必要なのかを解説します。

レントゲンとは?

医科のみならず歯科レントゲン撮影は広く行われています。病院に行ってレントゲン撮影画像を見たことがある方はイメージしやすいかもしれません。レントゲン撮影はX線撮影とも呼ばれています。

レントゲンの原理

まずは原理を簡単にご説明しましょう。X線照射装置からX線が放出され、体を通過します。X線の透過率の違いにより、X線が通過した部歯科用CT 導入してます!!! | 小児歯科なら目黒区祐天寺駅の歯医者、こどもの歯科へ。分は黒く、通過しない部分は白く映ります。この濃淡の違いを映しだしたのがレントゲン画像です。

歯科レントゲンで白く映るもの

  • 薬剤や金属などの人工物 など

歯科レントゲンで黒く映るもの

  • 皮膚
  • 筋肉
  • 脂肪 など

歯医者でレントゲン撮影をする理由は?

歯科医院でレントゲン撮影を実施している理由は、歯科医師が患者さんの口腔内を把握して、適切な治療計画を立てるためです。レントゲン撮影で疾患がお口の中のどこで、どのように症状ここまで見える!歯のレントゲン撮影 | 仲町歯科医院があるのか診断できなければ、治療方針を決めることができません。歯科医師から患者さんに診断を説明して、治療計画に同意を得るインフォームドコンセントも、診断の判断材料がないため成立しなくなります。歯科治療において、レントゲン撮影は診断や治療の土台として欠かせない手順であるとわかるでしょう。

歯科レントゲン撮影の時の注意点

①装置の種類によって立位または座位で行います。

②撮影は数秒から1分程で終了します。

③首から上の部分の金属性のものは外していただきます。眼鏡、入れ歯、補聴器、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、金属の付いたヘアゴムなどです。

④レントゲン撮影中はお口やお顔を動かさないようにお願いします。呼吸を止める必要はありませんので、自然呼吸でリラックスしていて下さい。

レントゲンの種類と放射線量

歯科医院で使われているレントゲンにはいくつかの種類があり、それぞれ放射線量も異なります。レントゲン撮影で被ばくすることに抵抗がある患者さんも少なくありませんが、歯科治療で受ける放射線量は健康被害を引き起こす程多くはありません。癌の過剰発生が確認されているのは、被ばく量100mSv以上からです。しかし歯科治療で受ける放射線量は約0.01〜0.1mSvです。この被ばく量は、日本人ひとりが1年間自然に生活していて受ける平均放射線量の1.5mSvと比較しても極めて少ないことがわかるでしょう。

①デンタルX線撮影

デンタルX線撮影とは小さなプレート、デンタルフィルムを口腔内に入れて、口腔内の狭い範囲のみを撮影する方法です。大体3歯をメインに撮影していきます。狙った部分を詳細に見ること歯のレントゲン写真の種類・見方 | デンタル・オフィス・ケイ スタッフ ブログができるため、目視できないむし歯・詰め物の下にあるむし歯・歯周病の状態確認・歯石の有無を確認したいときに適しています。また根管治療を行った後で薬がしっかり入っているか確認するレントゲンもデンタルX線撮影です。デンタルX線撮影の照射量は約0.01mSvです。

デンタルレントゲン撮影は、以下のような場合に行われます。

虫歯の進行状態の確認

まずは目視でお口の中の状態を確認します。この時虫歯等の状態も確認しますが、目視だけでは虫歯があるのか、どの程度進行しているのかを正確に判別することはできません。そこでデンタルレントゲン画像を用いて確認します。

根管治療

根管治療全般においてデンタルレントゲン撮影を行います。デンタルレントゲン画像には細い根管が映し出されます。
特に、お薬が根尖まで充填されたかという治療プロセスを知る上で重要です。確認後歯の被せ物を作る工程に入っていきます。

歯周病の進行状態の確認

デンタルレントゲン画像では歯槽骨の吸収具合を知ることができます。歯周病が進行すると歯槽骨が吸収してしまいます。このことから歯周病の進行度合を知ることができます。また歯石が溜まってきている場合、歯石も一緒に写ってきます。

②パノラマX線撮影

パノラマX線撮影とは歯の全体を撮影する方法です。顎関節や一部の鼻の骨も映し出されます。U字に並んだ歯を平面の画像データで確認できるようになります。患者さんの頭の周りを装置がレントゲン イラスト素材 - iStockぐるっと回ります。口腔内全体を広く確認できるようになるため、親知らずの有無・歯の生え方・本数などのチェックが可能です。お口の全体像・人工物の適合具合・顎骨の健康状態を確認する際に役立ちます。撮影された画像は左右が逆になっています。パノラマX線撮影は、デンタルX線撮影のように小さなむし歯の発見には向いていません。しかし幅広くお口の状態を得られるメリットがあります。パノラマX線撮影の照射量は約0.03mSvです。

パノラマレントゲン撮影は、以下のような場合に行われます。

お子さんの歯の生え変わりの状態を確認

永久歯が中々生えてこないと心配される場合は、パノラマレントゲン撮影を行います。
永久歯がまだ生えていなくても、歯槽骨や歯肉内に歯牙が確認できれば、時間の経過と共に自然に萌出すると診断します。反対に、歯槽骨や歯肉内に歯牙が確認できなければ、先天性欠如歯乳歯から永久歯への生え変わりで気をつけたいこと|佐倉市の「スター歯科」と診断します。

埋伏過剰歯や埋伏歯の確認

埋伏歯とは、歯牙の一部又は全ての歯牙が顎の骨や歯肉に埋まったままの歯のことを言います。歯牙が埋まった状態では目視で確認できないため、パノラマレントゲン撮影を行い、全顎画像から埋伏歯の有無を確認します。親知らずを抜歯するときはプラスCT撮影も行います。

多数歯の虫歯の進行状態の確認

1~3本の歯をターゲットとした虫歯の診断にはデンタルレントゲンが向いていますが、複数歯の虫歯の状態を確認するには全顎を撮影するパノラマレントゲンが向いています。

全顎的な歯周病の進行度合いの確認

お口全体の歯周病の進行度合い、歯槽骨の吸収度合を確認するには全顎を撮影するパノラマレントゲンが向いています。おおよその歯周病の進行具合がわかってきます。

③CT撮影

歯科CT撮影はレントゲン撮影と同様に、X線を用いて身体の内部を調べる撮影方法です。デンタルX線やパノラマX線は写真のように一方方向からX線を照射する撮影方法で、二次元的な平面デ品川区・目黒区で噛み合わせ・入れ歯治療なら洗足駅2分の歯医者 いちょう通り歯科医院 CT検査ータが得られます。それに対して、CT撮影はパノラマ撮影と同じ装置を使用し三次元的な立体データを得ることが可能です。得られたデータからは、輪切りの断面図・前方から見た断面図・横から見た断面図・立体画像などさまざまな画像データが得られます。照射量はレントゲン撮影より多くなり、約0.1mSvとなっています。

歯科用3次元CT撮影は、以下のような場合に行われます。

親知らずの抜歯

パノラマレントゲン画像で親知らずを抜歯した方がよいと診断した後、顎骨内にある神経との位置関係を正確に知るために、歯科用3次元CT撮影を行います。二次元ではっきりしない歯牙と神親知らずの処置|芝浦アイランド歯科経の位置関係を三次元画像によって様々な角度からの断層画像で正確に知ることができます。神経に傷が入ってしまうと、麻酔をしているような痺れが頬に残ってしまいます。

根尖病巣の広がりの確認

2次元のレントゲン撮影では、根の位置をはっきりと確認できない場合があります。そこで、歯科用3次元CT撮影を行うことにより、様々な角度から病巣を撮影し、病巣の立体的な位置を確認します。

埋伏歯の位置の確認

パノラマレントゲンでも埋伏歯の位置を確認できますが、より立体的な位置情報を獲得するために歯科用3次元CTを用いた撮影を行います。

④セファロX線撮影

セファロX線撮影とは、頭から顎にかけて骨の全体像を撮影するレントゲン撮影です。頭部X線規格写真とも呼ばれます。頭部と顎の骨状態を把握できるため、歯列矯正治療のために撮影されることが多いです。歯列矯正のためにセファロX線撮影を行うときは、横から見た唇や頬のライン・歯並びの状態・顎骨の位置・頭を基準にしたときの歯の傾きをチェックし

セファロ分析について | 有限会社エフエスエー

ます。頭部のみ撮影するセファロX線撮影での被ばく量はさらに少量となるため、健康被害を心配するような被ばくとはなりません。胸部のレントゲン撮影で受ける照射量は約0.05mSvです。

レントゲンを撮らずに治療するリスク

もしレントゲンを撮影せず治療を開始してしまったら、どのようなリスクが生じるでしょうか。まずレントゲン撮影しなければ、歯や顎骨のサイズ感や位置、神経の位置などが把握できません。そのため治療行為でお口の重要な器官を傷つけてしまうリスクが大きくなるでしょう。またお口の異変発見も、肉眼でのみ行うことになります。その場合、歯の隙間・歯肉の奥・歯根の異変まで見つけ出すのは困難です。

①歯を削りすぎる可能性

例えばむし歯治療の場合、レントゲン撮影していなければ必要以上に歯を削ってしまうリスクが生じます。むし歯は歯の表面のみから観察しても、歯の内部でどの程度病変が広がっているか歯のクリーニングのイラスト「歯科衛生士さんと子供」 | かわいいフリー素材集 いらすとや診察するのは困難です。そのためむし歯が疑われる場合は、診察時にレントゲン撮影をしてむし歯の全体像を掴んでおくのが大切です。一度削ってしまった天然歯はもとには戻りません。なるべく身体に負担をかけない、侵襲を抑える、低侵襲治療を受けるためにはレントゲン撮影は必要不可欠です。

②神経を取る可能性

レントゲン撮影をしないむし歯治療では、露髄が起こる可能性が高まります。露髄とは歯のなかに通っている神経が露出してしまう状態を指します。露出した神経は細菌に触れて汚染されて抜髄 | 歯科用語しまうため、切除を選択するケースがあります。つまり歯の神経にまでは広がっていなかったむし歯の治療でも、誤って歯の神経が露出してしまえば、健康な神経を取らなければならないケースがあります。レントゲン撮影をしておけば、神経を避けて治療できるため露髄のリスクを抑えられます。

③神経や血管を傷つける可能性

レントゲン撮影を行わなければ、神経や血管の位置がわからないまま治療を行うことになるため、神経や血管を傷つけるリスクが上がります。神経を傷つけると三叉神経麻痺が起こるケースがあります。三叉神経麻痺で引き起こされるのは、顔面の皮膚やお口の知覚障害・稀なお口の運動障害です。薬物療法や理学療法で改善しますが、レントゲン撮影でリスクを抑えておくことが重要です。したがって、不用意にレントゲン撮影を拒否して歯科治療を受けようとするのは危険だと考えられます。

④口腔トラブルの早期発見が困難

目視のみで、すべての口腔トラブルを早期発見することはできません。レントゲン撮影で早期発見できる疾患や病変には以下のようなものが挙げられます。

  • むし歯
  • 歯周病
  • 根尖病巣
  • 破折
  • 歯周病
  • インプラントの異変

歯科医師にレントゲン撮影を求められる場合は、歯科診療の観点からメリットが多いため撮影を行うようおすすめします。不安な点や心配な点がある場合は歯科医師に相談しましょう。

歯医者のレントゲンは保険適用される?

歯科医院で行うレントゲン撮影は、保険適用される場合とされない場合があります。保険適用されるのは、歯科疾患の治療をする場合です。

Q&A

頻繁なレントゲン撮影は大丈夫?

頻繁なレントゲン撮影に関して、安全性について考えてみましょう。一般的には、適切に行われる限り、頻繁なレントゲン撮影は安全です。レントゲン撮影は放射線を使用しますが、撮影に[最も人気のある!] レントゲン ct イラスト 246732 - Jpirasutoiqenqy使用される放射線量は非常に小さく、通常の生活や医療行為においては極めて低いリスクです。したがって、通常の歯科診療や定期的なチェックアップのために必要な範囲でのレントゲン撮影は安全です。ただし、頻繁なレントゲン撮影が必要な場合には、患者の放射線被曝量を最小限に抑えるために、医療専門家は十分な注意を払います。撮影の頻度や回数は、各患者の状態や治療計画に応じて慎重に判断されます。特に、連続してレントゲン撮影を必要とする治療や、長期間にわたって多くのレントゲン撮影を受ける場合には、医療専門家は放射線被曝量を適切に管理するためのガイドラインに従います。また、医療機関や歯科医師との信頼関係を築き、相談しながら治療方針を決定することも重要です。病状や治療の進行によっては、頻繁なレントゲン撮影が必要な場合もありますが、医療専門家は患者の健康と安全を最優先に考慮します。頻繁なレントゲン撮影の安全性を確保するためには、撮影の必要性やリスクと利益のバランスを理解し、医療専門家とのコミュニケーションをしっかりと行うことが重要です。適切な判断と適切な使用の下で行われるレントゲン撮影は、診断や治療において重要なツールとして活用されます。

妊婦さんや子供はレントゲン撮影できる?

妊婦さんや子供にとって、レントゲン撮影の安全性が重要な問題となります。特に放射線被曝のリスクが懸念される妊婦さんや小さな子供に対しては、慎重な判断が必要です。妊婦さんにとかわいい妊婦さんのイラスト02 | 無料のフリー素材 イラストエイトっては、胎児の発育や健康に対する影響が心配されます。一般的には妊娠初期(特に胎児の主要臓器形成期)のX線撮影は避けるべきです。ただし、特定の病状や緊急を要する治療が必要な場合には、医療専門家との相談のもとで撮影を検討する必要があります。

子供に対しても、放射線には特に敏感です。子供の組織は成人と比べてより放射線に対して敏感であるため、被曝リスクが高まります。したがって、小さな年齢のお子様は可能な限りレントゲン撮影を避けたほうが良いでしょう。ただし、治療の必要性によっては、医療専門家との相談のもとで撮影を検討することがあります。

妊婦さんや子供に対してのレントゲン撮影は、その必要性とリスクとのバランスを慎重に考慮する必要があります。医療専門家は、可能な限り被曝量を最小限に抑えるための対策を講じます。しかし、妊婦さんや子供にとっては、特に安全性の確保が重要です。したがって、撮影の必要性や代替手段について的確な判断を下すために、医療専門家とよく相談し信頼関係を築くことが重要です。

装飾品はつけたままでもいいの?

眼鏡をかけた男性のイラスト(丸メガネ) | かわいいフリー素材集 いらすとやレントゲンを受ける時はピアス、ネックレス、ヘアピン、ピアス、入れ歯等は外しましょう。つけたままでレントゲン撮影すると、レントゲンに映ってしまい、正確な診断を妨げる場合があります。

 

まとめ

歯科医院でレントゲン撮影を行うのは、レントゲン撮影が患者さんの歯や顎骨などのお口の状態を把握する医療機器として優れているためです。レントゲン撮影は歯科疾患が疑われるときやお口の全体像を把握したいときなどのタイミングで実施されます。レントゲン撮影には被ばくが伴ないますが、照射量は少量ですので、健康被害を引き起こす程のものではありません。適切な診断と治療計画を立て、私たちの口腔内の健康を維持するための重要なツールと言えるでしょう。レントゲン撮影に不安を感じる患者さんは、歯科医師によく相談しましょう。

 

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