歯ぐきから血が出るときは?原因と受診の目安

歯ぐきから血が出るときは?原因と受診の目安

この記事のポイント

  • 歯ぐきの出血には複数の原因があり、量や痛みの有無だけで重症度は決められません。
  • 強くこすらず、やわらかい歯ブラシでやさしく清掃します。出血を繰り返す場合は歯科で確認しましょう。
  • 止まりにくい出血は放置せず、妊娠や服薬の情報も受診時に伝えてください。

歯磨きのあと、吐き出した泡に血が混じると「強く磨いたせい?」「歯周病?」と気になります。歯ぐきの炎症は原因の一つですが、出血だけで病気や進行度は判断できません。繰り返すときは痛みがなくても歯科へ相談し、止まりにくい出血は早めに医療機関へ連絡しましょう。

マンガで解説

歯ぐきから血が出るときは?原因と受診の目安の漫画解説

1

血が出るのはなぜ?

洗面台で出血に気づくケンタと、原因を決めつけず相談するよう説明するさくら先生。
2

出血だけでは判断できません

原因を考える二人。出血の量だけで歯周病の重症度は決められないことを説明する。
3

強くこすらず、やさしく

やわらかい歯ブラシを手に、強くこすらず、痛みや出血が強い場所は無理をせず相談するよう話す二人。
4

止まりにくいときは連絡を

いつ相談するかを尋ねるケンタ。持続する出血と繰り返す出血を区別して電話相談を案内する。
5

薬や妊娠のことも伝えて

受診用のメモを用意するケンタと、服薬や妊娠の情報を伝えるよう案内するさくら先生。
6

自分で決めつけず、相談へ

診察室で検査と今後のケアについて話す二人。架空の患者の治療効果や回復は描かない。
テキスト版を表示
血が出るのはなぜ?ナレーター: 血が出るのはなぜ?ケンタ: 歯磨きで血が出た。痛くないけど、大丈夫?さくら先生: 歯ぐきの炎症など、いくつか原因があります。さくら先生: 繰り返すなら、痛みがなくても歯科へ相談しましょう。
出血だけでは判断できませんナレーター: 出血だけでは判断できませんケンタ: 血が出たら、重い歯周病なの?さくら先生: 出血だけで、病気や進み具合は決められません。さくら先生: 強く磨いた刺激なども考え、歯科で原因を確認します。
強くこすらず、やさしくナレーター: 強くこすらず、やさしくケンタ: 血が出る所は、磨かない方がいい?さくら先生: やわらかい歯ブラシで、やさしく清掃しましょう。さくら先生: 痛みや出血が強い所は無理に磨かず、相談してください。
止まりにくいときは連絡をナレーター: 止まりにくいときは連絡をケンタ: どんなとき、早めに連絡するの?さくら先生: 止まりにくい出血や、量が多く不安なときは、その日のうちに医療機関へ。さくら先生: 繰り返す出血や腫れも、痛みを待たず歯科で確認しましょう。
薬や妊娠のことも伝えてナレーター: 薬や妊娠のことも伝えてケンタ: 受診するとき、何を伝えたらいい?さくら先生: いつ、どこから出血するか。飲んでいる薬や、妊娠のことも伝えてください。さくら先生: 薬の服用中に出血が止まりにくいときは、処方元にも連絡しましょう。
自分で決めつけず、相談へナレーター: 自分で決めつけず、相談へケンタ: 原因を確かめて、ケアを見直したいな。さくら先生: 歯ぐきの検査などで、お口の状態に合う対応を考えます。さくら先生: 歯石は自分で削らず歯科へ。毎日のやさしい清掃も大切です。

歯ぐきから血が出る主な理由

歯と歯ぐきの境目に歯垢がたまると、細菌による炎症で歯ぐきが赤く腫れ、触れたときに出血しやすくなります。歯垢は食べかすそのものではなく、細菌を含む付着物です。歯垢が硬くなった歯石は、歯ブラシだけでは落とせません。

歯肉炎・歯周炎と、磨き方の刺激

歯ぐきの炎症が中心の歯肉炎に対し、歯周炎では歯を支える組織や骨にも影響が及びます。ただし、血が出たからすぐ重い歯周炎とは限りません。歯科では歯ぐきの検査などを組み合わせて判断します。

一方、強いブラッシングやフロスを使い始めた時期などにも出血することがあります。「使い始めだから大丈夫」と決めつけず、出血が続く、繰り返す、心配な場合には相談してください。

妊娠や薬の影響が関係することも

妊娠に伴う変化で歯ぐきが腫れ、出血しやすくなることがあります。また、血液を固まりにくくする薬の服用中は出血が長引く場合があります。妊娠していることや服薬内容は、歯科の診察時に伝えましょう。服薬中に出血が止まりにくいときは、処方を受けている医療機関にも連絡してください。

まず確認したい受診の目安

止まりにくい出血、量が多く不安な出血は、その日のうちに歯科や医療機関へ連絡してください。通常の定期検診まで待たず、今の出血の状態を伝えて受診先や対応を確認しましょう。

出血を繰り返す、歯ぐきが腫れる、口臭が続く、噛むと痛い、歯がぐらつくといった場合も歯科で確認する目安です。痛みがないことだけでは、歯ぐきが健康かどうかは分かりません。セルフケアを見直しても繰り返す出血は、歯周病以外の原因も含めて調べる必要があります。

受診時に伝えると役立つこと

いつから、どの場所から、歯磨きのときだけか何もしていないときも出るか、どのくらいで止まるかを整理しておくと、症状を伝えやすくなります。歯ブラシやフロスの使い方を変えた時期、服薬、妊娠なども併せて伝えてください。血を出すために歯ぐきを押したり、繰り返しこすったりする必要はありません。

受診までのセルフケアは、強く磨かずやさしく

出血が気になっても、硬いブラシで強くこすると刺激になります。やわらかい歯ブラシを使い、歯と歯ぐきの境目をやさしく清掃しましょう。出血する場所を避け続けて清掃がおろそかにならないようにしつつ、痛みや出血が強い場所を無理に磨かず、歯科へ相談してください。

歯と歯の間の清掃も大切ですが、フロスや歯間ブラシを勢いよく押し込む必要はありません。お口に合う道具や使い方を歯科で確認しましょう。歯周ポケットの奥へ毛先を無理に入れたり、歯石を自分で削ったりすることは避けてください。

基本の磨き方は、正しい歯磨きとフロスの使い方も参考になります。道具を替えるだけで出血の原因が解決するとは限らないため、繰り返す場合は受診につなげてください。

歯科では原因を確認してから治療を考えます

歯科では歯ぐきの腫れや出血、歯周ポケットと呼ばれる歯の周囲の溝、歯の揺れなどを調べ、必要に応じてエックス線で骨の状態を確認します。持病や服薬、喫煙などの情報も診断の手がかりになります。

治療には、歯垢や歯石の除去と、ご自宅での清掃方法の確認などがあります。必要な処置は原因や進行度によって異なり、「出血したら必ずこの治療」「同じ期間で治る」とは決められません。診断後に、ご自身に必要な治療と通院の見通しを確認してください。

天王寺区で歯ぐきの出血が気になる方へ

石野歯科医院の歯周病治療のご案内では、検査から治療、メンテナンスまでの流れを紹介しています。繰り返す出血を「いつものこと」にせず、ご相談ください。来院方法や診療時間は医院へのアクセスでご確認いただけます。

よくある質問

歯ぐきから血が出たら、必ず歯周病ですか?

歯ぐきの炎症は原因の一つですが、強いブラッシング、妊娠に伴う変化、薬の影響などでも出血することがあります。出血だけで病気や進行度は決められないため、繰り返す場合は歯科で確認してください。

痛くなければ、出血しても様子を見てよいですか?

痛みがないことだけでは問題がないとは判断できません。出血を繰り返すときは歯科へ相談しましょう。止まりにくい、量が多く不安な場合は、通常の定期検診を待たず医療機関へ連絡してください。

血が出る場所は、歯磨きをやめた方がよいですか?

清掃を避け続けると歯垢が残ります。やわらかい歯ブラシでやさしく清掃し、強くこすらないようにしましょう。痛みや出血が強い場所は無理に磨かず、歯科で磨き方と原因を確認してください。

フロスを使い始めて出血しました。続けてもよいですか?

使い始めに出血することはありますが、炎症や使い方による刺激も考えられます。勢いよく押し込まず、歯科で使い方を確認してください。出血が続く、繰り返す、心配な場合は相談しましょう。

妊娠中や薬を飲んでいる場合、何を伝えればよいですか?

妊娠していること、薬の名前、出血の時期と止まり方を伝えてください。血液を固まりにくくする薬を服用していて出血が止まりにくい場合は、処方を受けている医療機関にも連絡しましょう。

参考資料

お口のお悩みは石野歯科医院へ

お口に関するお悩みなどございましたら、天王寺区の歯医者・石野歯科医院へお気軽にご相談ください。四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩5分、谷町九丁目駅から徒歩7分、上本町・天王寺からも通いやすい立地です。

アクセス・診療時間を見る

この記事の執筆・監修

石野 貴嗣 院長

石野 貴嗣

石野歯科医院 院長・歯科医師

石野歯科医院の院長。大阪歯科大学卒業。インプラント、マウスピース矯正(インビザライン)、審美歯科を専門とし、患者さま一人ひとりに寄り添った丁寧な治療を心がけています。

院長紹介ページを見る